事業の大きな柱となるのは、鉄道電気設備および情報通信設備の施工です。
鉄道電気設備の代表的な案件は、電車線(線路に沿って敷設され、電車に大きな電力を給電する特殊な電線)、電車線を支える鉄柱、架線(軌道の上空に設けられ電車に電流を供給する電線)の敷設です。それにともない、変電設備、信号設備といった関連施設の工事にも対応しています。こうした案件は主に、鉄道路線や駅の新設、線路の立体化などにあわせて受注しています。近年では、阪神なんば線の新設、住吉・芦屋間連続立体交差事業および鳴尾工区連続立体交差事業が代表的な例と言えるでしょう。
一方、情報通信設備工事の施工については、光伝送システム、携帯電話・PHS基地局などが挙げられます。
鉄道電気工事部門の施工は夜間が多く、また走行中の電車から近い距離、鉄柱の上などの高所での作業も発生するため、中央電設内部はもちろん協力会社に至るまで、社員の安全および健康管理には十分に配慮しています。さらに公共性の高さから、施工の品質・安全・工程の管理には、細心の注意をはらっており、工事事務所を基点として非常時への対応も十分に行っています。
鉄道会社のグループ企業として積み重ねてきたノウハウを日々の施工に惜しみなく投入することにより、インフラを支える企業としての確かな信頼を築いています。
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- 阪神なんば線
- 2009年に開業した、阪神電気鉄道(株)の新路線です。き電線やトロリ線、変電所といった電力供給設備のほか、通信設備、信号設備等の保安設備など鉄道電気設備全般の設計・施工を担当しました。
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- 六甲ケーブル
- 車両を運ぶためのモーターへの電力供給設備のほか、車内照明などへの給電や通信のための架線の設計・施工を担当しています。鉄道電気工事で培った経験を活かし、鉄道電気工事以外の幅広い工事に対応しています。
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- 阪神なんば線 九条駅
- 2009年の阪神なんば線新設の際に、新たに建設された駅です。駅構内の内線設備工事のほか、鉄道運行の管理に必要な電路設備や通信設備、駅構内で非常事態が発生した場合に、列車や駅などに通報するための保安設備の設計・施工を担当しました。
- 阪神電気鉄道(株)、山陽電気鉄道(株)、大阪市高速電気軌道(株)、神戸市・京都市・名古屋市各交通局、PHS・携帯電話各キャリアなど一般民間需要
- 鉄柱支持物(鉄柱)建設工事
- 送配電線工事
- 電車線、架線工事
- 変電設備工事
- 信号設備工事
- 内線設備工事
- 沿線電話、光ケーブルによるLANシステム等の通信設備工事
- 幹線ケーブル架布設等情報通信設備工事
- 上記工事に関する調査、設計協力